1997 Fiscal Year Annual Research Report
学校を活用したコミュニティスクールの計画と管理・運営システム
Project/Area Number |
09555184
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
渡邉 昭彦 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (70042520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 隆秀 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (60283503)
横山 俊祐 熊本大学, 工学部, 助手 (50182712)
吉村 彰 東京電機大学, 工学部, 助教授 (60057255)
長澤 悟 日本大学, 工学部, 助教授 (60114592)
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Keywords | 学校複合施設 / 複合タイプ分析 / 複合の評価と問題点 / 複合タイプ別アプローチ動線 |
Research Abstract |
本年度は予備的研究で把握した全国の学校複合施設919校にアンケート調査と平面図の入手を行い、419校から回答を得た。その内容を精査し、複合型60校、複合転用型35校、近接型57校、隣接型61校、解放前提充実型66校、解放前提充実転用型27校の計306校を把握できた。それらの事例分析から、学校を地域施設又は学校の開放部分の位置の分類から、30タイプに整理することができた。その内容は、複合型は地域施設が「体育館の下型」が最も多く、複合転用型は「1階の1部型」、近接型は「体育館の近く型」、隣接型は「道の両側型」、解放前提充実型は「体育館のみ開放型」、解放前提充実転用型は「開放部分分散型」と「縦解放ゾーン形成型」に分かれること等を明らかにした。さらに、各型の評価と問題点、各型の内部と外部のアプローチ動線の状況を明らかにし、それらの事例のプランの特徴分析を行った。その結果、外部アプローチ動線では隣接型は当然専用のアプローチを持ち、次いで複合型は4割が、近接型は2割強、複合転用型は1割が専用アプローチを持つことが分かった。逆に、専用門も無くかつ非解放施設の近くを通らないと、地域施設又は解放諸室まで行けない事例は解放前提充実型が8割強、解放前提充実転用型が8割弱、次いで複合転用型の6割強であることが分かり、今後の計画課題とする必要があることが分かった。内部アプローチ動線では、近接型と隣接型は当然100%専用玄関を持つが、専用玄関が無くかつ非解放諸室の近くを通らないと地域施設又は解放諸室まで行けない事例は、解放前提充実転用型の8割弱、解放前提充実型の約4割、複合転用型の2割にあり、これも今後の計画課題である。以上の動線については詳細な30タイプの分類でも分析を行い、今後の計画課題を明らかにした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 渡邉昭彦、江川竜之、増田成政: "学校と地域施設の複合の相互利用と複合化に関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 関東大会. 321-322 (1997)
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[Publications] 渡邉昭彦、江川竜之、増田成政: "学校と地域施設の相互利用と複合化に関する研究" 日本建築学会地域施設計画研究. 15巻. 117-126 (1997)
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[Publications] 渡邉昭彦、江川竜之、大田胆斗: "全国学校複合施設の複合タイプ別プラン分析に関する研究" 日本建築学会地域施設計画研究. 16巻(未定). (1998)