1997 Fiscal Year Annual Research Report
養分動態の特徴を反映する植物根圏の画像の収集と栄養診断への応用
Project/Area Number |
09556013
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
関本 均 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10261819)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 高弘 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (50221990)
伊谷 樹一 宇都宮大学, 農学部, 講師 (20232382)
平井 英明 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (20208804)
一前 宣正 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 教授 (50008067)
|
Keywords | 根箱 / 根圏 / 画像解析 / 発砲樹脂 |
Research Abstract |
水耕法は養分環境を設定しやすく、植物根をインタクトなまま取り出せるので植物根の観察によく用いられるが、水耕法では根を水耕液中に浮遊させることになるので、2次元および3次元的に展開した根系を得ることはできない。水耕に近い条件でインタクトな根系を得るためには、砂、バ-ミキュライト、パ-ライト、ロックウ-ル、ガラスビーズやウレタン樹脂などを根の支持体として利用するがこれらは、養分環境を設定しやすく、インタクトな植物根を取り出せるという水耕法の利点を失わせる。また、根圏の養分環境を可視的にとらえるために根系プロフィールに直接的に着色する場合に、これらは必ずしも都合のよい素材ではない。野菜や挿し木苗の育苗に用いられる発砲フェノール樹脂は、固相率が低く、表面はウレタン樹脂よりもなめらかで吸水性がよいので水耕に近い条件でインタクトな根系を得ることができる、かつ根系プロフィールを直接的に着色するのにも都合のよい素材である。そこで発砲フェノール樹脂で根箱を作成し、発色薬で根系プロフィールを着色して、根圏のpHや養分の分布を可視的に観察する方法を考案した。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] H.Sekimoto, K.Shibuya, A.Yoshida, J.Itani: "A New Root Box for Developing Whole Root Systems in Water Culture" Soil Sci.Plant Nutr.43. 1015-1020 (1997)
-
[Publications] 関本 均: "植物の根に関する諸問題〔56〕新しい水耕栽培用根箱を用いた根圏環境の可視的観察法" 農業および園芸. 73. 407-416 (1998)