1998 Fiscal Year Annual Research Report
養分動態の特徴を反映する植物根圏の画像の収集と栄養診断への応用
Project/Area Number |
09556013
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
平井 英明 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (20208804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 高弘 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (50221990)
伊谷 樹一 宇都宮大学, 農学部, 講師 (20232382)
一前 宣正 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 教授 (50008067)
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Keywords | 根圏 / 画像分類 / 根圏pH |
Research Abstract |
前年度開発した、発泡フェノール樹脂による根系プロファイルの観察手法を、シコクビエの根系観察に応用した。シコクビエは、アフリカミオンボ地帯で、焼畑約1ヶ月後に播種されるが、その植物生理学的特性はまだ解明されていない。焼畑後しばらく放置することにより、焼土効果により土壌中に放出されたアンモニア態窒素が硝酸化成を受けることが報告されている。このことから、培養液中の窒素濃度や窒素肥料の種類を変化させ、シコクビエの根系プロファイルを観察することによって、最適窒素濃度および最適窒素形態を推定した。さらに、焼却灰により添加された養分の有効利用法を、pH指示薬を含んだ寒天培地上にシコクビエを栽培し、その根圏pHの変化を観察することから検討した。 また、各種土壌環境における植物の栽培とその根圏画像の収集および分類法に関して、研究手法の開発を行った。具体的には、施肥法を異にする黒ボク土水田におけるコシヒカリ根圏画像の収集とその画像分類である。画像分類は、現有の画像解析処理システムを用いて、Adobe photoshopの色分類を用いて、根色分類をコンピューター画面上で行った。その画像のヒストグラムから、着色された根色のビクセル値を記録することにより、根色の定量化を実現した。数値化されたそれぞれの根色と植物栄養成分や根の酸化力との関連性を検討した。
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Research Products
(1 results)