1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09556050
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
桑原 孝雄 大阪府立大学, 農学部, 教授 (70081528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木全 卓 大阪府立大学, 農学部, 講師 (60254439)
小山 修平 大阪府立大学, 農学部, 教授 (00112540)
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Keywords | 溜池 / 多面的活用 / 環境整備 / ビジュアルデータベース / 景観シミュレーション / 堤体安定性 / GIS / ビオトープ |
Research Abstract |
本研究の最終年度にあたる本年度は、これまで2年間の研究成果をさらに充実させながら総合的なとりまとめを行い、周辺環境と調和した利・活用が可能な「溜池」の改修・整備の在り方を提案した。具体的な内容として、まず、構築したビジュアルデータベースについては、堺市内から選定した溜池を対象に、堤体およびその周辺を含む景観面や、生物指標に基づく溜池の水質面、あるいは、農業用溜池としての機能面を中心にまとめ上げた。そして、このデータベースを用いて、大阪府の溜池オアシス構想によって改修・整備された溜池と本研究で対象とする未改修の溜池の現状とを比較・検討することにより、溜池改修に関わる様々な方向性を検討した。また、これと同時に、溜池のトータルデザインのために作成した溜池診断カルテにおいては、その診断アルゴリズムの見直し・改良を行い、土木構造物としての機能性と多面的利・活用の可能性という2つの大項目からなる評価手法を新たに提案し、具体的な評価を試みた。さらに、溜池の自然環境に大きな影響を与える水質については、感性情報による水質状況の把握・評価方法の検討や、具体的な対策工に関する検討を加えた。その一方で、溜池を多面的に利・活用するための具体的な題材として農業公園を取り上げ、農業公園設立への溜池の設定および景観性についての考え方についての検討を進めるとともに、改修や整備などに伴う溜池の堤体および周辺部の地盤・斜面などの安定性を検討するための手法についても考察した.以上のように、本研究では非常に多岐に渡る項目について検討を行ったが、最終的にはこれらを研究成果報告書としてとりまとめた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 橘 淳治 他: "ため池の水質とその浄化機構-堺市のため池水質調査を中心として-"大阪府立大学農学部学術報告. 51. 15-24 (1999)
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[Publications] 桑原孝雄 他: "診断カルテを活用したため池の現状分析と整備方針の提示"平成11年農業土木学会大会講演要旨集. 388-389 (1999)
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[Publications] 桑原孝雄 他: "地域資源の多面的活用における景観設計に関する一手法の提案"平成11年農業土木学会大会講演要旨集. 492-493 (1999)
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[Publications] 桑原孝雄 他: "診断カルテを活用したため池の現状分析と整備方針の提示(2)"平成12年農業土木学会大会講演要旨集. (2000)
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[Publications] 小山修平 他: "感性情報によるため池の水質評価について"平成12年農業土木学会大会講演要旨集. (2000)