1997 Fiscal Year Annual Research Report
歯科医療情報システムにおける口内法X線画像の電子的ファイリングと運用技術の開発
Project/Area Number |
09557148
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐々木 武仁 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90013896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 春夫 西本産業(株), 開発部長
廣瀬 康行 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80228840)
大林 尚人 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40176988)
加藤 二久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70095107)
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Keywords | 口内法X線画像 / 病院医療情報システム / DICOM規格 / ファイリングシステム / オーダリングシステム / レーザースキャナー |
Research Abstract |
本研究では口内法X線画像を全診療科にオンラインで配信するために、フィルム画像をディジタイズし、電子的に保管するファイリングシステムを試作する。 1。設計 病院医療情報システムにおける撮影オーダリングシステムでは、カードリーダーから患者ID入力を行い、患者基本情報とその日毎のユニーク受付番号を持つ受付票を発行する仕様を立案した。受付票には撮影法、投影法、部位、標準撮影条件等を記載し、照射録としても保存できるような仕様とした。デジタル画像にはこれらの患者基本情報と撮影情報を患者IDと画像シリーズ番号を通じて入力するように設計した。歯科画像のDICOM3.0規格について、米国のDICOM委員会と連絡を取り、画像属性情報のデータフォーマットに我々の意見を申し入れ、かなりの部分を変更した。将来の歯科画像はDICOM規格によって属性が記述され、画像検索、転送等を国際的な標準規格によって行えるようにする。 2。システムの試作 1)フィルム包装ストリッパー:カッター刃を用いて包装をカットする方法は、圧力かぶり、刃の耐久性に問題があることが明らかとなり、現在包装をめくってはがすストリッパー方式を採用することにして検討中。 2)自動現像機:市販の歯科用現像機の処理時間が180秒と長く、短縮方法を検討中。 3)レーザースキャナー:レーザーユニット部はピクセルサイズ40μm,フィルム濃度D_<max>3.5,階調度12bit及び10bitのユニットを試作し、安定性を試験中。その他の構成部分の、集光部、光センサー、アナログ回路、デジタル基盤、制御部、インターフェイル部については設計を終了し、試作中。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 佐々木 武仁: "歯科画像データの標準化" 歯科放射線. 37(3). 265-267 (1997)
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[Publications] 加藤 二久: "オブジェクト指向分析:DICOM規格の背景" 放射線医学物理. 17(4). (1997)
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[Publications] 加藤 二久: "標準規格による画像通信" 歯界展望「歯科画像診断の最前線」. 91-98 (1997)
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[Publications] 大林尚人: "コンピューテッドラジオグラフィー" 歯界展望「歯科画像診断の最前線」. 7-20 (1997)
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[Publications] Sasaki T et al: "Advances in Maxillofacial Imaging" A.G.Farman ed. Elsevier, 482 (1997)