1999 Fiscal Year Annual Research Report
英語圏の大学教員を対象とした、日本女性文学の研究・教授法の論文集の編纂と出版
Project/Area Number |
09610497
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
寺澤 みづほ 早稲田大学, 教育学部, 教授 (20147937)
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Keywords | 日本女性文学 / 青鞜 |
Research Abstract |
1999年度は、論文集への掲載が決定した10本の原稿を、さらに推敲すべく皆で読み、検討し合った。その原稿をアメリカの様々な出版社に送り、出版依頼をした。また全体の掲載論文を紹介しつつ、奈良・平安から現代に至る日本女性文学全体を俯瞰する内容のIntroductionを仕上げたが、そのために日本側の寺沢とアメリカ側の栗林が綿密に検討し合った。 1999年6月の段階で、University Press of Americaからは「うちで出版します」との返事をもらったが、少しでもより良い(権威の大きい)出版社から出したいと考え、上記の出版社を確保した上で、それ以外の出版社にも出版依頼をし続けた。一つの出版社に原稿を実際に読んで検討してもらい、返事をもらうまでに数か月の時間が掛かり、また複数の出版社に同時進行で出版検討を依頼することが禁止されており、一つの返事が来てからまた改めて次の依頼ということで、かなり時間が掛かった(現在各大学出版局はいずれも緊縮財政で出版物をかなり限定している状況)。最後まで少しでも権威ある出版社で出版されることを目指し、2000年3月末までにUniversity of Delaware Pressから返事をもらうよう以前から依頼している(駄目なら上記の出版社で出す)。 寺沢は女性文学に関わる研究を進め、またアメリカ側の栗林は(現在Trinity College of Vermontのアメリカ文学の教員であるが)、日本女性文学、さらには女性文学へのアメリカでの関心をさらに高め、この論文集が多くの人に読まれることを目指し、昨年に引き続き、アメリカの学会で精力的に発表を行っている。1999年11月、MMLA年次総会で多和田葉子についての発表、1999年6月、カナダのケベックで行われたthe Canadian ConferenceでBeloved論を発表し、さらにWho's Who in Contemporary Women's Literature(Routledge)という事典の日本女性作家項目に関するco-editorをもつとめた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 寺沢みづほ: "文芸批評を呪縛し続ける思想統制:自発的思想停止とヒュ-マニズムと「意味の捏造」礼讃"早稲田大学教育学部学術研究. 48. (2000)
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[Publications] 寺沢みづほ: "男性優位主義者の究極的楽園:『エデンの園』考"早稲田大学英語英文学叢誌. 29. 52-67 (1999)
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[Publications] 寺沢みづほ: "ナオミ・ウルフ『美の陰謀』について"国文学(女性の「知」の最前線特集号). 3月号. 38-39 (2000)
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[Publications] 寺沢みづほ: "『女性の名著50』(平凡社)"アンドレア・ドウォ-キン『インタ-コ-ス』について. (2000)