1998 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ語テキストデータベース解析辞書構築に向けての理論的・実際的検討
Project/Area Number |
09610522
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Research Institution | Gifu Keizai University |
Principal Investigator |
山田 善久 岐阜経済大学, 経営学部, 助教授 (50192406)
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Keywords | ドイツ語情報処理 / コーパス言語学 / テキストデータベース |
Research Abstract |
本研究は、ドイツ語電子テキスト資料(コーパス)から、通常の語のレベルを超えて、文ないしはテキストレベルの言語現象を検索可能とするようなシステムを、「テキストデーターベース解析辞書」として構想し、これを実際のソフトウェアとして実現しようとするものである。研究慣性年度までに目標としている処理は、形態素解析処理(変化形から基本形、また基本形から変化形を引き出す処理)、構文解析処理(分離動詞、助動詞構文、完了形、受動形などの枠構造の解析処理、動詞と助動詞、形容詞と副詞など文脈から品詞・用法を決定させる処理)、そして意味解析処理(同音異義語の処理)である。 9年度では、HPSG(主辞駆動句構造文法)を枠組みとしたテキストデータベース解析辞書の設計に関わる理論的問題について考察したが、10年度は、この成果を踏まえて、実際に辞書記載項の記述に着手した。具体的には、すでに公刊している「グリム・データ・ベース」 (郁文堂1995)を基礎資料とし、その全単語リスト17795語から抽出した動詞512語について暫定的に作業を進めた。この辞書作業と並行して検索プログラムTEDDY forWINDOWS Ver 2.0の基本仕様を検討し、次年度以降に予定しているソフトウェア開発の準備を整えた。なお当初予定していた基礎資料としてのグリム・コーパスの拡充は本年度は行っていないが、これはドイツ連邦共和国のグリム博物館より研究協力の提案があり、ソフトウェア開発は本研究代表者が、コーパスの作成はグリム博物館が分担する旨の合意が成立したためである。なおこの件の協議のため、研究代表者がドイツ連邦共和国へ出張した。
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