1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09630027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
八田 達夫 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (70008647)
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Keywords | 通勤混雑 / 疲労コスト / 混雑度 / 地価 / 人口密度分布 |
Research Abstract |
通勤電車の混雑度の増大は疲労度の増大をもたらす。このことを定式化した効用関数を組み入れたMills型の都市理論を構築した。その上で、都市モデル全体を解き、家賃及び地価関数の理論式を導出した。この理論式では、家賃及び地価が都心からの距離と混雑度との関数となっている。この理論式をデータで検証し、混雑率の金額表示を目指すものである。 上の理論的分析と平行して、東京の中央線と、東横線の沿線住宅地について公示地価と土地属性のデータを求めた。さらに、上記の通勤路線沿線の住宅について、300の地点での賃貸住宅情報誌から賃貸料金のデータを収集し、付随する住宅属性をも整理した。最後に500Mメッシュで人口密度分布をも求めた。 理論モデルから得た地価関数と人口密度関数を鉄道沿線データに当てはめて測定し、様々なヘドニック要因を入れて、純粋な距離と地下と混雑度の関係を導き出した。
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