1999 Fiscal Year Annual Research Report
崩壊腺近傍の原子核の独立粒子的および集団運動状態の研究
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09640369
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Research Institution | UNIVERSITY OF AIZU |
Principal Investigator |
佐川 弘幸 会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (50178589)
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Keywords | 崩壊線近傍原子核 / 巨大共鳴 / 有効電荷 / ハロー原子核 / スキン原子核 |
Research Abstract |
今年度の研究では、特に中性子崩壊線近傍の原子核の平均場の特徴,小さな分離エネルギーの効果が,しきい値付近の励起状態にどのような変化を与えるか,またIAS状態の幅からのアイソスピン対称性の破れにも注目してきた。理論的枠組としては,ハートレーフォック理論や連続状態を取り入れた乱雑位相近似(RPA)理論やTamm-Dankoff近似の微視的理論を用いた。 近年の不安定原子核の研究から,かさ原子核の半径の異常な広がりと小さな分離エネルギーの開係、柔らかい励起状態としきい値付近の連続状態の波動関数の関係等が明らかにされてきた。ごく最近も、軽いHeアイソトープやA=20のアイソバーで中性子や陽子の厚いスキンの存在が確認されている。このように崩壊線近傍の原子核では平均場の殻構造の崩れや,中性数と陽子数の非対称性からの中性子と陽子密度分布の大きな違いが発生する。また、その結果として励起状態には連続状態の寄与が重要になりsoft dipoleモードがその典型的な存在として観測された。崩壊線近傍の非対称原子核での連続状態をも含めた集団運動に対する微視的理論は、有効相互作用等の理論的問題や、陽子中性子の自由度をexplicitに取り入れた計算機プログラムの開発等さまざまの新しい問題を含んでいる。また、原子核の基本的対称性であるアイソスピンの大きな破れ,中性子星を含む非対称核物質の状態方程式とも密接な関係を持っており、この研究は原子核構造の研究の新しい分野を切り開いただけでなく,境界領域の物理学との関連にも言及した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] I.Hamamoto: "Displaument Fields of Excited States in Stable and Neutron Drip Line Nuclei"Nuclear Physics. A648. 203-228 (1999)
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[Publications] T.Minamizono: "Electromaghatic Moments of β-emitting Nucleus O^<19>"Physics Letters. B,457. 9-16 (1999)
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[Publications] H.Sagawa: "Pigmy and Giant Dipole States in Oxygen Isotopes"Ohysical Review. C59. 3116-3119 (1999)
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[Publications] S.Yoshida: "Spin-orbit Interections in Mean Field Theories"Nuclear Physics. A658. 3-12 (1999)
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[Publications] I.Hamamoto: "Response of Light Drip Line Nuclei to Spin Dependent Operators"Ohysical Review. C60. 064314-1-064314-7 (1999)
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[Publications] T.Suzuki: "Shell Model Study of Electric Dipule and Dipule Strengths in "L;"Nuclear Physics. A662. 282-294 (2000)