1998 Fiscal Year Annual Research Report
振動抑制を考慮した機械構造物接触部のトライボロジー特性と振動減衰特性
Project/Area Number |
09650151
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Research Institution | Toyota National College of Technology |
Principal Investigator |
橋本 正俊 豊田工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (30043194)
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Keywords | 機械構造物 / 振動抑制 / 減衰特性 / 接触剛性 / トライボロジー |
Research Abstract |
工作機械に発生するわずかな振動も加工精度に重大な影響を及ぼすため,加工の高精度化・高能率化を目指す上からも制振性能に優れた機械構造の設計基準が要求されている. 本研究では,機械構造物の振動減衰特性向上を目的として,構造部材の減衰特性および部材接触部における接触剛性および構造物空洞部に充填粒子を挿入したときの振動減衰特性について検討し,減衰特性の優れた構造物を設計するための基礎的な資料を得る. まず,骨格構造材をイシパルス加振したときの振動減衰特性および粒子充填構造物の振動減衰特性について実験的に検討した.引き続き,粒子充填モデル構造物をインパルス加振したときの減衰特性実験および解析を行っている,粒子充填構造物の振動減衰特性は,充填粒子の粒径により異なり,粒径による充填率の差異が振動減衰特性に影響することなどが明らかになった. また機械構造物の振動抑制には,構造部材接触部の特性が大きく影響するものと考えられる.構造部材接触部の減衰特性については,各種表面性状を有する構造材接触面に垂直および平行な方向にインパルス入力を印加したときの振動減衰挙動および接触面の接触剛性について検討した. これらの実験結果を基にさらに詳細に検討することにより,粒子充填複合構造材の振動特性,表面性状の差異による部材接触部の特性などとの関連で振動減衰特性の優れた機械構造物を設計するための基礎的な資料を得られるものと考える. なおこれらの成果の一部は,3月に精密工学会において発表予定である.
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Research Products
(1 results)