1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650157
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
原田 正躬 埼玉大学, 工学部, 教授 (30008867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 隆太郎 埼玉大学, 工学部, 助手 (00008872)
山本 浩 埼玉大学, 工学部, 助教授 (20220494)
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Keywords | 静圧軸受 / ジャーナル軸受 / 浮動ブシュ |
Research Abstract |
本研究においては,旧来の静圧軸受と同等以上の負荷容量,軸受剛性を有し,安定したブシュの浮動特性を実現することにより,摩擦損失の低減を図り得る,静圧浮動ブシュ型ジャーナル軸受の軸受特性を数値解析により明らかにするとともに,軸受を試作しその特性を測定することにより,数値解析の妥当性および限界性を明らかにする.そして静圧浮動ブシュ型ジャーナル軸受の有用性を明らかにし,その設計指針を明確にすることを目的とする.本年度の研究実績の概要は以下の通りである. 1. 平成9年度作成した数値解析プログラムについて,種々の計算条件を再吟味し,軸受特性(負荷容量,軸受剛性,摩擦トルク,偏心率,偏心角)の解析精度を高めるとともに,ブシュに設けたリセスおよび潤滑油供給絞りの形状を種々変更して計算可能なものとした. 2. 平成9年度に改良した静圧浮動ブシュ型ジャーナル軸受実験装置を用い,負荷容量,軸受剛性,摩擦トルクの測定を行い,高い負荷容量を有しながら低い摩擦トルクを実現し,良好な軸受特性を有することを確認した.また全実験領域にわたり,計算結果と実験結果はかなりよく一致し,作成した数値解析プログラムの妥当性を確認した. 3. 数値解析プログラムを用い,リセスおよび潤滑油供給絞りの形状が軸受特性に及ぼす影響を明らかにし,静圧浮動ブシュ型ジャーナル軸受の設計指針を明らかにした.
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