1997 Fiscal Year Annual Research Report
大振幅変位多入力による長スパン立体構造物の非弾性地震応答解析
Project/Area Number |
09650274
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
三森 友彦 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60087187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 浩平 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40087185)
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Keywords | 非弾性地震応答解析 / 変位地震動 / 応力集中局所変形 |
Research Abstract |
本年度の研究実績の概要は以下のとうりである. 1)試験用入力波の作成 本研究は変位入力による低周波数領域における動特性の測定を主眼としているため,従来の振動台等による加速度制御系の加振は不適切であり,数値積分により,変位入力を作成する必要がある.すでに作成してある地震波の積分アルゴリズムを用いて,兵庫県南部地震観測波を含む試験用変位入力波を作成した. 2)地震応答実験 長スパン構造物供試体としては,立体配管系を対象として地震応答実験を行った.供試体の1端を固定し,他端に1)で作成した長周期成分を有する変位地震動を入力し,入力変位を徐々に増しながら配管系の応答を測定した.配管の応力集中部のひずみ-応力特性及び変位-荷重特性を測定しつつ,エルボ部の応力集中局所変形や塑性変形の特徴を調べた. 3)モデル化及び動特性の同定 長スパン構造物の力学モデルとしての門型配管模型を対象として,モード解析により,1次のみ,2次のみ及び1次,2次同時の3ケースについて地震応答解析を実施して,加振実験結果と比較・検討した.
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