1997 Fiscal Year Annual Research Report
液晶空間光変調器による位相コーディングを用いた新しい光ルーティングデバイス
Project/Area Number |
09650387
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
神成 丈彦 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (40204804)
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Keywords | 液晶空間光変調器 / 位相コーディング / 光ル-タ / 光インターコネクション / スペースバリアント型光ル-タ |
Research Abstract |
1.空間周波数域における符号分割多重化(CDMA)の理論モデル 128x128ピクセルからなる16階調位相変調型空間光変調器を想定し,Shimulated Annealing法を用いた位相マスク設計を行い,S/N比のみを考慮して可能な分岐数を見積もったところ,128x128のユーザのうち,1000の受信者への分岐配分が可能であることが判明した。次に,空間周波数域におけるCDMAによって空間多重化を行い,M対N接続を構成した場合,符号長127のM系列をキ-コードとして用いれば100以上の経路が多重できることが明らかとなった。 1.汎用液晶プロジェクターの位相変調マトリックスとしての評価 汎用液晶プロジェクターは,ツイスト・ネマチック型液晶であるので位相変調マトリックスには不向きであるが,電界の低い領域では振幅変調の少ない動作が可能であるとされている。市販の液晶プロジェクターでは,このモードでは十分な位相変化が得られず、改良が必要である。 2.1次元液晶アレイを用いた実験 128ピクセルの位相変調型液晶アレイを用いて,空間パターンをほぼSimulated Annealing法で設計した通りの空間パターンを形成できることを確認した。また,CCDカメラによる検出パターンを入力として液晶駆動回路と一体化した実験系内Simulated Snnealing法による位相パターンの最適化システムを構築し,その性能を調べた。さらに,感板を用いてホログラムを作製し,空間パターンが記録再生できることを確かめ,M系列によって疑似雑音化された空間パターンが同じM系列によってのみ再生されることを確かめた。
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