1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650461
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山本 正信 新潟大学, 工学部, 教授 (00242397)
|
Keywords | 動画像解析 / 人体の動作測定 / ステレオ動画像 / 人体モデル / 3次元照合 / ビデオカメラ / 追跡 |
Research Abstract |
本年度は人体と人体モデルとの3次元照合をステレオカメラを使って行った.本研究では、動作の追跡に人体の3次元モデルを使用している.追跡開始フレームでモデルを人体像に一致させておけば,フレーム間での姿勢の変化を測定しそれを初期姿勢に累積するだけで追跡が行える.この変化の測定は線形連立方程式を解くだけで動画像から直接得られる.ところが,測定誤差も累積するために長時間の追跡は困難であった. そこで,人体モデルをステレオカメラから測定された人体表面の3次元座標値に常に一致させることによりモデルと人体のずれを解消することを試みた.経過と成果は次の通りである. (1) 人体の周囲に4台のカメラを配置した.それぞれのカメラのパラメータ(外部・内部パラメータ)を形状が既知の対象を観測することにより測定した. (2) 人体モデルをあらかじめ作成しておく.このモデルは人体を多数の平面パッチの組み合わせにより表現している. (3) モデルをステレオカメラから見て人体像とほぼ重なるように配置する.しかし,これは正確な一致ではない. (4) ステレオ画像間で対応付けを行う.このとき人体の近くに置かれたモデルを利用することにより,対応点探索の効率と正確さが増した. (5) ステレオ画像から測定された3次元座標値にモデルの平面パッチを一致させた.一致の計算は3回程度の繰り返しで十分であった. (6) 約500フレームの間,ずれのない追跡が可能であった.
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 大田住人、他: "キーフレーム拘束を利用した単眼動画像からの人間動作の追跡" 電子情報通信学会論文誌(D-II). 81巻・9号. 2008-2018 (1998)
-
[Publications] 大崎喜彦、他: "ステレオ画像からの3次元近似モデルのフィッティング" 電子情報通信学会論文誌(D-II). 81巻・6号. 1259-1268 (1998)
-
[Publications] M.Yamamoto,他: "Incremental tracking of human actions from multiple views" IEEE Conf.Computer Vision and Pattern Recognition. CVPR'98. 2-7 (1998)
-
[Publications] M.Yamamoto,他: "Skill recognition" 3rd Inter.Conf.Automatic Face and Gesture Recognition. FG'98. 604-609 (1998)
-
[Publications] 八木下勝利,他: "映画からの俳優の演技の測定とCGによる再演" 情報処理学会研究報告・グラフィックスとCAD. 93-3. 13-18 (1998)
-
[Publications] 古山隆志,他: "モチーフ編み形状モデラを用いたCGアニメーションのためのGUIの開発" 情報処理学会研究会報告・グラフィックスとCAD. 90-9. 49-54 (1998)