1998 Fiscal Year Annual Research Report
X線トポグラフによる3次元結晶配向組織の非破壊解析法の開発基礎研究
Project/Area Number |
09650795
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Research Institution | CHIBA INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
本間 禎一 千葉工業大学, 工学部, 教授 (20013112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本保 元次郎 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (30157846)
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Keywords | 結晶構造・組織制御 / 放射線 / 非破壊検査 |
Research Abstract |
配向組織を持つ結晶性金属材料の3次元配向情報を、高い空間分解能(目標≦1mm)で非破壊的に求める解析・評価法を開発するための基礎研究が続けられ、つぎの成果を得た。 1. 3次元結晶配向X線トポグラフ測定装置の試作・改造 先端材料の一つである一方向凝固共晶合金を対象として、その凝固組織の非破壊測定のために、金属単結晶の凝固一次組織の評価に応用された長隙ラウェ法による3次元結晶配向X線トポグラフ測定装置を改良して、新しい機能をもつ測定システムを試作した。長隙スリット[(1段)長さ200mm,幅10mm,厚さ5mm,(2段)長さ100mm,幅1mm,厚さ5mm]により近似的に平行に絞られた、長隙白色X線ビームを試料に照射してえられる、回折像を写真フィルムに記録し、透過に加え背面反射像もえられるように改造された。 2. 結晶配向組織情報の非破壊収集 凝固速度(100,300,500mm/min)を制御した条件下で、大野式Strip Casting(OSC)法で作成した板状アルミニゥムを試料として用いた。凝固速度が遅い(100mm/min)強く配向した試料からは、凝固方向に平行にのびたラウエ線条が明瞭に観察され、凝固速度の増大に伴い、配向性の低下に対応する像の変化が観察された。内部の金属組織情報(破壊法)と一致する結果がえられた。 3, 今後の課題 背面反射像に基づく表層領域の非破壊解析法の開発は可能であることが明らかにされた。しかし、X線が透過する試料の厚さ方向を含む3次元結晶配向評価法とするためには、回折角、光子エネルギーの評価を伴う、マイクロスリット系の開発およびイメージングプレートシステムとのシンクロナイズ機構が必要と考えられる。
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Research Products
(1 results)