2000 Fiscal Year Annual Research Report
アポミクシスを利用した花卉のクローン増殖法に関する研究
Project/Area Number |
09660034
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
森 源治郎 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20081515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 宏昭 大阪府立大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (50173208)
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Keywords | ヒガンバナ植物 / ユリ科植物 / ラン科植物 / アポミクシスの誘導 / オオキシン処理 / クローン増殖 |
Research Abstract |
本研究の年最終年において、次の成果を得ることができた。 1.単為生殖の誘導効率を高めるために、ラン科のZygopetalum mackayi、ヒガンバナ科のCyrtanthusおよびNerine、ユリ科のAlliumを用いてNAAの柱頭処理法について、さらなる検討をおこなったが、先に見出している1%NAA水溶液による処理効果を上回る結果は得られなかった。 2.これまで遠縁交雑によって新個体が得られたラン科植物20個体、ヒガンバナ科植物31個体、ユリ科植物26個体について、発育の様相、葉および茎の形状、花の形状と花色などの形態的特徴について検討したところ、約1/3個体が雑種ではなく、母株と同一の形質をもった単為生殖個体であることが観察された。 3.また、無受粉株にNAA処理を行うことによって得られた種子から育った新個体についても形態的特徴を調べたところ、個体による差異がなく均一であり、母親と同様の形質を維持していることが明らかになった。 4.遠縁交雑によって得られた一部の個体について、染色体調査を行ったところ、形態的に母系の血を受け継いでいるとみなされた個体では染色体においても類似していることが観察された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 勝川健三,森源治郎,松浦広味,今西秀雄: "Nerineの種間よびヒガンバナ科他属との交雑における種子形成と発芽"園芸学会雑誌. 68巻4号. 900-902 (1999)
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[Publications] 勝川健三,森源治郎,今西秀雄: "Lycoris種間交雑における柱頭へのNAA処理が着果と種子形成に及ぼす影響"園芸学会雑誌. 69巻2号. 208-213 (2000)