• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

酸化リポプロティンによる血漿LCAT活性の修飾と動脈硬化病変の動態

Research Project

Project/Area Number 09660128
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

古川 勇次  東北大学, 農学部, 教授 (60005626)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 道子  東北大学, 農学部, 教務職員 (60250734)
駒井 三千夫  東北大学, 農学部, 助教授 (80143022)
KeywordsLCAT / 酸化LDL / 酸化ステロール / 抗動脈硬化作用 / ビタミンC / リポタンパク質
Research Abstract

本研究は、抗動脈硬化作用で中心的な役割を果たしているHDL代謝で、これに関与するLCAT反応の機構と、酸化脂質に対してのLCATの作用を明らかにする目的で行い、以下の結果を得た。
1)LCAT活性は基質リン脂質の酸化によって大きく低下すること。
2)基質自体の酸化の場合以外に、酸化LDL、酸化HDLが存在することによっても活性は強く阻害されること。
3)生体内で酸化ステロールがLCATによってエステル化されることを示した。これらの現象をふまえて、
4)ラジカル開始剤であるAAPHをラットに腹腔内投与し、生体内でリポタンパク質を酸化した場合、LCA活性の低下が起こること、この低下が抗酸化ビタミンであるビタミンC、ビタミンEの投与によって防御され得ることを認め、生体内でも脂質過酸化の程度によってLCAT活性が変動することを示した。
以上のように、本研究は血漿中でのリポタンパク質の酸化が、LCATによるコレステロールエステル化を抑制し、コレステロール逆転送系の停滞をもたらす可能性を示したこと、また、LCATによる酸化ステロールのエステル化作用を明らかにすることにより、LCATが酸化ステロールの生体からの排除の促進、および毒性軽減に関与している可能性を示唆した。HDLによる脂質逆転送系は生体内での最も優れた動脈硬化抑制機構として機能しており、本研究は酸化リポタンパク質の新しい生理作用を発見し、解析したもので、抗動脈硬化機構の解明の一助になるものと考えられる。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi