1997 Fiscal Year Annual Research Report
トロール漁業における魚体の大小仕分け機構に関する研究
Project/Area Number |
09660198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
中村 善彦 東京水産大学, 水産学部, 教授 (10017072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗田 嘉宥 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (80106757)
高須 康介 東京水産大学, 水産学部, 教授 (30017066)
桜本 和美 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (60111689)
矢田 貞美 東京水産大学, 水産学部, 教授 (60230249)
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Keywords | 大小仕分け / ソ-トX / グリッド間隔 / トロール漁業 / TAC |
Research Abstract |
【目的】TAC制度の導入により、混獲防止技術の向上が必要となる。Sort-Xは、トロール漁業における漁獲物の大小仕分けに効果があるということで、国際的にも同装置の装着が義務付けられようとしている。しかし、Sort-Xに関する情報は乏しい。また同装置は、グリッド間隔を調整する場合に、装置全体を交換する必要があり多労を要する。本研究では、トロール網にSort-Xを取り付けた場合の基礎的なデータを得ることを目的として、模型実験を行った。次に、グリッド間隔自在調整型モデルを開発し、操作性および大小仕分け性能について検討した。【実験方法】実験はトロール網模型曳行水槽(100m×5m×l.5m)を使用して行った。まずSort-Xを取り付けた網全体を観察するため、1/20の模型網を作製した。曳網速度を変え、網なりの観察とトロール網全体の流水抵抗を求めた。Sort-Xの抵抗は、(模型全抵抗)-(Sort-Xを取り除いた模型の抵抗)で算出した。次に、1/5の模型網を作製した。グリッド間隔は12.0mmである。この模型を用いて、体長25〜95mmの金魚を1回の曳網に10〜40匹ほど網口に入れ、9回の曳網実験を行い、選択曲線を求めた。【結果と考察】1)Sort-Xの抵抗は、全曳網抵抗の3〜4%である。2)1/5模型網実験では、底網とNo.2グリッドが密着する現象が見られた。これは、No.2グリッドに用いる布地を空隙の大きなモジ網にすることで、容易に正常な網なりを保つことができた。3)魚の行動実験から、グリッド間隔が12mmの場合の50%選択体長は40mmと推定された。4)グリッドの交換には手間がかかり、工夫が必要である。5)これらの知見をもとに、グリッド間隔自在調整型モデルを開発した。
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