1997 Fiscal Year Annual Research Report
魚類の炎症性マクロファージの分離精製とその生理機能
Project/Area Number |
09660207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
延東 真 宮崎大学, 農学部, 助教授 (80128355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 照豊 宮崎大学, 農学部, 助教授 (20240294)
飯田 貴次 宮崎大学, 農学部, 助教授 (70159557)
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Keywords | 魚類 / マクロファージ / 炎症 / 鰾 / 分離 |
Research Abstract |
鰾を用い、マクロファージの分離を次のように試みた。 1)Endo et al.(1997)の方法により、テラピアの鰾にホルマリン死菌液を注射し、1日後に好中球を分離した。2)好中球浮遊液(1.0x10^7cells/ml)を超音波破壊処理し(1分間)、その0.2mlをテラピア(50-100gm)の鰾に注射した(25℃で飼育)。3)注射後4、8日目に、鰾から浸出液(0.3ml/尾)を回収した。4)回収した浸出液をa;無処理、b;Ficoll-比重遠心法(4日目回収、比重1.065、1,500回転/分、30分間)、c;培養付着法(4日目回収、プラスチックシャーレ、L-15倍地、25℃、48時間培養)により、マクロファージの純度を高めた。 non-specific esterase染色を施し、それぞれの処理におけるマクロファージの数と割合を計測した。 得られたマクロファージの数、純度はそれぞれ、a;4日目186.5±88.7(x10^4cells/ml),45.0±10.7(%)、8日目62.0±16.2(x10^4cells/ml),77.5±12.9(%)、b;77.3±57.8(x10^4cells/ml)、77.7±9.3(5)、c;7.0±2.0(x10^4cells/ml)、99.3±1.3(%)であった。このようにcの方法により、浸出マクロファージを高純度(99%)に分離できた。ただし、純度が80%程度で良いならaの8日目、あるいはbの方法で、得られる数が多い。 得られたマクロファージと、比較のため好中球の貪食率をラテックスビーズ、ヒツジ赤血球、オプソニン化ザイモサンを用いて検討した。マクロファージはそれぞれに対し100%、77%、78%の貪食率を示した。いっぽう好中球は10%、3%、100%を示し、好中球とマクロファージの機能の違いをよく表していた。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Chen,S-C,et al.: "Non specific immune response of Nile tilapia,Oneochromis milotica,to the extracellular products of Mycobac terium spp.and to various adjuvants" Journal of Fish Disease. 21・1. 39-46 (1998)