1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09660277
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
山下 律也 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30026463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 博通 近畿大学, 生物理工学部, 講師 (00258063)
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Keywords | 渋柿 / 脱渋 / ガス置換 / 品質保待 / 自動化 / ラックシステム |
Research Abstract |
本研究は、最適な脱渋処理条件を明らかにするための機構解明と自動ラックシステムにセットする脱渋処理装置の開発を内容としている。9年度の実施結果は、ガス置換法による脱渋装置、封入ガス濃度、品質への影響などの検討を行った。 1)実験機の製作-既往の資料から技術的内容と問題点を明らかにして呼吸式ガス置換法を採択し実験機を製作した。実験用ガス封入袋は手製としたが、ガス漏れの防止と高濃度保持方法を見いだした。 2)ガス置換による濃度-呼吸式によるガス交換は、封入物およびガス入出量により理論的に求められる。この理論式を誘導してプログラム化した後、関係ファクタを実験により求めた。計算値と製作機による実験値を比較した結果、ほぼ一致することを確認した。なお、呼吸式ガス交換は1〜3回自動操作で78〜98%のCO_2濃度が得られることを明らかにした。 3)水滴付着渋柿の事前処理-水滴付着柿のガス処理は、黒い斑点を生ぜしめるので、表面乾燥特性を明らかにすると共に空気ガンによる水分除去法を実験で明らかにした。乾燥は柿相互が接する部分の乾燥はかなり遅れとなるので、柿の入替え方法と間連して最適風量比と乾燥温度を見い出した。しかし、効果的な方法は、1〜2kg/cm^2圧力の空気ガンで水滴を吹き飛ばすことである。 4)柿の呼吸量による許容滞貨期間の検討-収穫柿の脱渋は高品質保持するためには,2〜3日以内に処理することが指摘されている。滞貨に伴う呼吸量の低減による脱渋性能の低下とされているが、基礎的な実験結果ではその傾向がほとんど認められなかった。
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Research Products
(1 results)