1998 Fiscal Year Annual Research Report
宿主筋肉細胞の核に移行し細胞の脱分化・再分化を誘導する旋毛虫の分泌物質の研究
Project/Area Number |
09670255
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Research Institution | Gifu University School of Medicine |
Principal Investigator |
高橋 優三 岐阜大学, 医学部, 教授 (80094580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長野 功 岐阜大学, 医学部, 講師 (40283296)
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Keywords | 旋毛虫 / 筋肉細胞 / 分化 |
Research Abstract |
過去1年間に、旋毛虫(T.spiralis)と旋毛虫(T.pseudospiralis)の幼虫、新生児幼虫、成虫のcDNAライブラリーを完成させた。 この中でも特に幼虫のcDNAライブラリーを感染血清などを用いてイムノスクリーニングし、80を超えるクローンを選別した。これを発現ベクターに組み込み、現在のところ、4種のペプタイドの大量合成が可能となった。 このペプタイドに対する抗体を作成し、蛍光抗体法でペプタイドの虫体内における局在を検索した。かなりが食道腺顆粒に対応するものであった。ウエスタンブロッチングでは、排泄抗原に一致するものが多く、蛍光抗体法による所見と一致した。 そのクローンのcDNAの塩基配列を読み。既知の遺伝子とのホモロジー検索では、セリンプロテアーゼインヒビターとホモロジーが高いものがあった。また他家により報告されていた食道腺顆粒のcDNAとホモロジーが高いものもあった。 合成されたペプタイドの宿主生体への影響が調べられた。今回はサイトカシン産生に関して検討を加えた。ペプタイドを加え旋毛虫に感染後14日目の腸間リンパ節細胞を培養すると極めて強いIFNガンマとIL4の誘導能を示した。 感染後8日目では脾臓リンパ節細胞を培養すると極めて強いIFNガンマ誘導能を示した。また。腸間リンパ節細胞を培養すると軽度のIL4の誘導能を示した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Z.WU: "Polymerase chain reaction-restriction fragment length polymorphism (PCR-RFLP) for the identification of Trichinella isolates." Parasitology. 118. 211-218 (1998)
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[Publications] Hisao Yoshikawa,: "Genomic polymorphism among Blastocystis hominis strains and development of subtype-specific diagnostic primers." Molecular and Cellular Probes,. 12. 153-159 (1998)
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[Publications] Z.WU,: "The detection of Trichinella with polymerase chain reaction (PCR) primers constructed using sequences of random amplified polymorphic DNA (RAPD) or sequences of complementary DNA encoding excretory-secretory (E-S) glycoproteins." Parasitology. 117. 173-183 (1998)
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[Publications] Isao Nagano: "Detection of verotoxin-producing Escherichia coli O157 : H7 by multiplex polymerase chain reaction." Microbiol.Immunol.42. 371-376 (1998)