1998 Fiscal Year Annual Research Report
学校・家庭・地域の連携に基づく包括的学校歯科健康教育プログラムの開発
Project/Area Number |
09670387
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
渡邉 正樹 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10202417)
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Keywords | 歯科健康教育 / 口腔保健行動 / 包括的学校保健プログラム / 小学生 |
Research Abstract |
本年度の研究では,まず昨年度実施した小学生を対象とした口腔保健行動の調査結果の分析を行った.そして以下の結論を得た. (1) むし歯の罹患に関しては,生態及び口腔内の環境の違いなどからDMFは女子が高く,性差がみられる. (2) 口腔保健行動は,男子より女子の方が適切な行動がとれるという傾向がある.また口腔保健に関する自己効力・態度・意欲からも女子の方が積極性に取り組もうとする傾向がみられる. (3) 口腔保健行動には,歯口清掃行動,摂食行動,受診受療行動があり,それらには性差と共に学年ごとの特徴ある変化があるため,それぞれ別々に考えていく必要がある. (4) 歯口清掃行動は,学年が上がるにつれ,適切な行動がとれるようになる. (5) 摂食行動は,学年が上がるにつれ,おやつの時間等,適切な行動がとれなくなる. (6) 受診受療行動は,学年が上がるにつれ,適切な行動がとれなくなってくる.特に受診行動にそれは顕著に表われている. 以上の結果をふまえ,口腔衛生全体にわたる総合的なプログラム開発を進めている.また本年度は,前年度調査した小学生の追跡調査と兵庫県下の養護教諭を対象とした歯科保健指導の問題点に関する調査の2つの研究を行い,現在解析中である.
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