1997 Fiscal Year Annual Research Report
久山町高齢者の栄養状態に及ぼす栄養素摂取とその加齢による変化の研究
Project/Area Number |
09670426
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nakamura Gakuen University Junior College |
Principal Investigator |
城田 知子 中村学園短期大学, 食物栄養科, 教授 (80069781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清原 裕 九州大学, 医学部, 講師 (80161602)
篠原 章子 中村学園大学家政学部, 食物栄養学科, 助手
楠 喜久枝 中村学園短期大学, 食物栄養科, 教授 (80069765)
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Keywords | 高齢者 / 久山町研究 / 栄養素等摂取状況 / 加齢効果 / 追跡研究 / 食物消費パタン |
Research Abstract |
福岡市に隣接する久山町は、人口約7,500人、世帯数2,100の都市近郊農村地域である。高齢者の割合は1988年は13.3%、1993年は16.3%で全国に比べて高齢化が進んでいる。当該地域の1988,1993年に実施した成人検診を両年とも受診した651人(1988年時点)について栄養摂取状況とその加齢効果について検討した。また、高齢者の栄養パラメータとしてBMI,ヘモグロビン値、血清総コレステロール値、血清アルブミン値について検討した。 (1)体格の変化:男女とも身長、体重は有意に減少したがBMIには変化はなかった。(2)ヘモグロビン値,ヘマトクリット値は男女とも有意に減少した。(3)血清総コレステロール値,中性脂肪,HDL-コレシテロール値はいずれも減少傾向にあった。(4)血清アルブミン値は加齢とともに減少するとの報告があるが、本対象では増加が認められた。(5)栄養素等摂取状況:60歳以上の高齢者は、40,50歳代に比べて、たんぱく質、カルシウムが低値であった。(6)5年間の変化では、男女ともエネルギー,糖質,カルシウム,ナトリウム,食物繊維が減少しており、女性では,脂質の増加が認められた。(7)食品群別摂取状況:有意に増加したものは、男女とも藻類であり、男性では医も類、女性では牛乳・乳製品であった。減少したものは、男女とも、米、油脂、味噌、単色野菜、緑黄色野菜、果実類があり、男性では肉類、女性では卵類があった。(8)多変量解析の因子分析によって、食物消費パタンも検討した。さらに、1996,1997年の成績についても検討している。
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