1997 Fiscal Year Annual Research Report
筋萎縮性側索硬化症における脊髄および脳幹運動ニューロンの変性過程に関する単一運動単位を用いた研究
Project/Area Number |
09670653
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
幸原 伸夫 京都大学, 医学研究科, 助手 (20252439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 淳 京都大学, 医学研究科, 教授 (10204976)
梶 龍兒 京都大学, 医学研究科, 講師 (00214304)
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Keywords | 運動単位 / PSTH / 筋萎縮性側索硬化症 / ALS / 脳幹 / 脊髄 |
Research Abstract |
平成9年度 PC/ATベースでの運動単位発火パターン解析の専用プログラム開発をおこなった。プログラムの全体の設計は研究代表者(幸原)が行い、実際のプログラムの作成は専門のプログラマ-と協力のもとに行った。プログラム開発にははC言語を用いた。1)peristimulus time histogram analysis、2)frequency analysis、3)signal trigger analysisの3つの処理から構成する予定であったが技術的な問題で1),2)の開発に手間取り、研究の上での必要性の重要度の比較的低い、3)の部分の開発は延期することとした。完成した部分についてはバグの有無、動作チェックを行い、不十分な部分については変更を加えてほぼ実用に耐えるものとなった。 以上の解析プログラムを用いて初年度は正常者における三叉神経電気刺激による顔面神経運動ニューロンの興奮性変化の単一運動単位を用いた検討をおこない現在データーの集積中である。また以前に記録したALS患者のデーターを本プログラムを用いて再解析をおこなっている。 三叉神経刺激では潜時10msec付近に始まる持続7msec前後のおそらくは2ないし3のシナプスを介する顔面神経核運動ニューロンの興奮と40msec前後に始まる多いシナプス性の興奮、その後に続く100msecに及ぶ抑制がみられた。この抑制は皮質延髄路ニューロンの顔面神経核レベルでのシナプス前抑制である可能性が高いと考えている。 次年度は列数を増やして検討したい。
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Research Products
(1 results)