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1997 Fiscal Year Annual Research Report

性ホルモンの差による骨組織側因子からみた前立腺癌特異的骨転移についての基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 09671639
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

河合 憲康  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20254279)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 泰之  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (60264735)
Keywords前立腺癌 / 骨転移 / 性ホルモン / 骨髄蛋白質 / 除睾術
Research Abstract

前立腺癌、乳癌はともに性ホルモンに深く関連する癌であり、ともに特異的骨転移を起こす。そこで、性ホルモンの作用により骨組織が変化し、これらの癌の特異的骨転移を促進する結果となっているのではないかと考えた。
骨組織への癌細胞の接着をみるassay法として新しい沈降反応を考案した。骨をホモジナイズしてよく洗浄する。骨組織のビーズができるが、これをチューブにつめて、細胞浮遊液を加える。転倒混和して静置。上清中の細胞数を測定すると、骨ビーズに接着していない細胞数を示していることになる。これにより骨ビーズへの接着の程度を測定するものである。前立腺癌、乳癌は骨器質に同程度接着を示した。しかし、癌細胞としてのコントロールである腎癌細胞や正常細胞のコントロールとしてのヒト線維芽細胞はこの骨器質に接着を示さなかった。このことは骨転移癌が骨に接着しやすいことを示すという事実を、この新しいassay法で確認できたことを示しており、このassay法が正しいことを示している。テストステロンの高低による骨組織の変化を考えていたが、テストステロン高値の骨器質には前立腺癌、乳癌、腎癌、線維芽細胞のすべてが接着があがる傾向にあった。また、オスの骨とメスの骨の2群で比較した場合では前立腺癌、乳癌、腎癌、線維芽細胞のすべてがメスの骨に接着を示す傾向にあった。正常のオスの骨と除睾術をしたオスの骨の2群で比較すると、除睾術をした骨では乳癌、腎癌、線維芽細胞は接着は弱くなるが、前立腺癌のみが接着が強くなった。除睾術をすると骨代謝が早くなることが知られている。前立腺癌の骨特異的転移の原因となる骨髄蛋白質の解明には、除睾術をして骨代謝が早くなった段階での特異的な蛋白の変化が鍵になるのではないかと考えられた。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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