1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680061
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Research Institution | Osaka Shin-ai College |
Principal Investigator |
川端 厚子 大阪信愛女学院短期大学, 生活文化学科, 助教授 (30167358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
登倉 尋実 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80027490)
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Keywords | セルラーホン / PHS, / 電話塔 / 電磁波 / 高圧線 / 免疫学 |
Research Abstract |
概要 最近セルラーホーンやPHSの使用が急速にひろまり、電話の効率を高める為に、あちこちに電話塔が建設されている。これらの塔は近隣住民に知らされることなく空き地やビルの屋上に建設され、有害なマイクロウエーブや極超短波を放出している。このような地域には高圧線が走っており強い電磁波を出し人々の健康に対する危険が高まっている。我々は高圧線や電話塔から出される電磁波の問題を取り上げ、それらの世界の現状を調査し、疫学的見地からの人間の体への影響をデータから論じている。電磁波とその危険性は、1888年にドイツ人科学者ヘルツによって実験による証明がなされてから今世紀初頭以来アメリカやスウェーデンで免疫学的調査がなされてきた。日本においては、その危険性が報じられたのは、最近になってからであるので、まだ多くの人々には電磁波の影響について知らされていない。我々は電気なしでは、一日も生活できない。電気のある所には、どこにでも電磁波が発生するので我々はできる限り電磁波の知識をもち電磁波の影響を受けないように気をつけていきたいものである。 大阪府門真市にある古川橋変電所近くの高圧線の電磁波による地域住民の被害状況を末広町と寿町で現地調査を行った。高圧線や地中ケーブルの付近をトリフィールドメータで測定すると、いずれの場所でも15〜80mG(ミリガウス)の高い電磁波が測定された。高い電磁波の近くで生活している住民には癌や脳腫瘍の発病率が多く、特に小児癌の罹患率が他の地域の数十倍も見られる。外国の場合は、アメリカのコネカット州の発電所周辺に居住する数組の家族が癌や難病、奇病を発症していることが追跡調査されているので門真市の場合と比較しながら論じた。さらに次の報告においては、マイクロ波を利用した携帯電話がヒトの体の鼓膜温と心拍数にどのような影響を及ぼしているかについて実験を行いメラトニンレベルにおける知見から論じた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Atsuko Kawabata: "Global environment from a stand point of biometeorology(part 3)Effects of electromagnetic fields on the living body" Memoirs of Osaka Shin-ai College. Vol.32. 69-84 (1998)
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[Publications] Atsuko Kawabata: "Effects of electromagnetic waves from high-voltage wire and telephone towers on the living body" Memoirs of Osaka Shin-ai College. Vol.33(in press). (1999)
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[Publications] Atsuko Kawabata Suchinda Jarupat: "Effects of the usage of cellular phone on tympanic temperature and heart rate" Thai-Korea-Japan Joint Conference on Clothing Physiology and Related Topics(Proceedings). (in press). (1999)