2000 Fiscal Year Annual Research Report
18世紀までの人間を中心とした発生と死の理論及び発生と死をめぐる実践的問題の研究
Project/Area Number |
09680071
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
小松 真理子 帝京大学, 理工学部, 講師 (00215394)
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Keywords | 帝王切開術 / 産婆 / 産婦人科学 / 生殖 / 男産婆 / 中世 / ルネサンス / 医学 |
Research Abstract |
資料収集、その分析・検討・総合、論文・著作の執筆などをすべて小松ひとりで行った。 資料は、発生理論・産婦人科学・外科学・解剖学方面の一次資料(15世紀後半以降の刊本のマイクロフィルム)や研究文献を中心に、収集した。15・16世紀などの古い時代の刊本は稀少本であり、欧米の図書館からマイクロフィルムで取り寄せ、それをマイクロリーダープリンターでprint outして読めるようにし、さらに製本しなければならないが、本年度もprint outの作業を補佐してくれる人がうまくみつからなかった。 本年度は、発生・生殖の問題の歴史、産婦人科学の歴史方面の執筆の速度は夏の間一時鈍った。夏は中世ルネサンスの全般的な医学や自然誌の歴史を書くのに費やされた。これは、「中世ルネサンスの医学と自然誌」として、共著の『生命科学の近現代史』(仮題)頚草書房2001に収められて刊行される予定である。また中世の自然誌関係では、「アルベルトゥス・マグヌスの翻訳文献情報」を『生物学史研究』65(2000):129-130に発表した。 夏前には産婦人科学の歴史方面の講演活動を行い、2000.6.6.に「産婆術と産婦人科学の歴史]をICU科学史フォーラム(国際キリスト教大学)で行い、ついで2000.6.24.に「女性史と医学史-産婆術と産婦人科学の歴史」を日本科学史学会の科学史学校(国立科学博物館)で行った。後者はビデオに収められ、前者は『Newsletter科学史フォーラム』5(2000):5-7に講演抄録が掲載された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 小松真理子: "「中世ルネサンスの医学と自然誌」"『生命科学の近現代史』(仮題)頚草書房. (2001)
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[Publications] 小松真理子: "「アルベルトゥス・マグヌスの翻訳文献情報」"『生物学史研究』. 65. 129-130 (2000)
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[Publications] 小松真理子: "「産婆術と産婦人科学の歴史」"『Newsletter科学史フォーラム』. 5. 5-7 (2000)