1997 Fiscal Year Annual Research Report
チームスポーツにおける競技開始前の心理状態とパフォーマンスの関係について
Project/Area Number |
09680126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
浜野 光之 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 講師 (00138364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 宣行 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教授 (40053350)
川合 武司 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70053098)
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Keywords | 状態不安 / チームスポーツ / 心理的競技能力 / パフォーマンス |
Research Abstract |
大学生男女バレーボール選手を用いて、競技開始前の心理的競技能力及び状態不安とパフォーマンスの関係を明らかにしようとした。 平成9年度は関東大学リ-グ戦において調査を実施し、以下の点が明らかにされた。 (1)競技開始2時間前及び直前の状態不安は、平常時よりも高くなる傾向が伺えた。 (2)リ-グ戦の中でも、特に重要な試合(例えば、諸戦やリ-グ戦の結果を左右するような試合)における競技開始前の状態不安は、他の試合の時よりも高くなる傾向が見られた。 (3)競技開始前の状態不安とパフォーマンスとの間には、現在のところ一定の関連性は認められていない。 (4)女子選手の方が男子選手に比べて全体として高い状態不安を示す傾向にある。 今年度はリ-グ戦に限った調査であったが、平成10年度は東日本インターカレッジや全日本インターカレッジでも調査を実施し試合形態の違いによって両変数の関係が異なるかどうかについても検討する予定である。 さらに、競技開始前の状態不安とチームパフォーマンスの関係だけでなく、個々の選手の状態不安とパフォーマンス(以前より使用している評価基準を基に算出した実力発揮度)の関係についても分析を行う予定である。
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