チームスポーツにおける競技開始前の心理状態とパフォーマンスの関係について

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09680126
• Research Institution: Juntendo University
• Principal Investigator: 浜野 光之 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 講師 (00138364)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 中島 宣行 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教授 (40053350) ; 川合 武司 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70053098)
• Keywords: 状態不安 / チームスポーツ / 心理的競技能力 / パフォーマンス

Research Abstract

大学生男女バレーボール選手を用いて、リーグ戦、全日本インターカレッジ及び東日本インターカレッジを中心に、競技開始前の心理的競技能力及び状態不安とパフォーマンスの関係を明らかにしようとし、以下のような結果を得ることができた。また、中国遠征の機会を得た男子チームのデータも収集することができた。
(1)バレーボール選手は、一般学生よりも低い状態不安をもっている。
(2)競技開始2時間前及び直前の状態不安は、平常時よりも高くなる傾向が伺えた。
(3)競技終了直後の状態不安は、勝利を収めた試合では低下し、敗戦の場合は変化しないか上昇する傾向が見られた。
(4)リーグ戦、インターカレッジのいずれにおいても、重要な試合では、競技開始前の状態不安は、他の試合の時よりも高くなる傾向が見られた。
(5)全日本・東日本インターカレッジよりも、自我関与度の強い関東リーグ戦の方が、全体的に高い状態不安を示した。
(6)競技開始前の状態不安とパフォーマンスとの関係は、大きな個人差が見られた。
(7)女子選手の方が男子選手に比べて全体として高い状態不安を示す傾向にある。