1997 Fiscal Year Annual Research Report
陸上競技選手における状態不安及び気分とパフォーマンスの関係について
Project/Area Number |
09680127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
大西 暁志 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90053074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 宣行 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教授 (40053350)
川合 武司 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70053098)
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Keywords | 状態不安 / 陸上競技選手 / 気分 / パフォーマンス |
Research Abstract |
平成9年度は、陸上競技跳躍選手について競技開始前の状態不安及び気分(POMS-現在、主に陸上競技や競泳選手のオーバートレーニングの状態をチェックする尺度として使用されている)とパフォーマンスの関係について調査を実施した。 現在までのところ、以下のような点が明らかにされている。 (1)競技開始前の状態不安は、記録会や定期的な大学対抗戦よりも選手にとって自我関与度の高い関東インターカレッジや全日本インターカレッジにおいて、より高くなる傾向が見られた。 (2)競技開始前の状態不安が非常に高い選手のパフォーマンスは、状態不安が中程度のあるいは低い選手に比べて低くなる傾向が認められた。 (3)全体的に、男子選手よりも女子選手の方が、いずれの測定時点においても高い状態不安を示す傾向が見られた。 (4)POMSとパフォーマンスの関係では、従来より良い気分の状態を示すといわれている氷山型の選手が高いパフォーマンスを示す傾向にあった。 平成10年度は他のブロック(短距離や長距離選手)にも調査を実施し、種目の違いにより競技開始前の状態不安や気分と各選手のパフォーマンスの関連性について分析を進める予定である。
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