1997 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツチームの心理的コンディショニングプログラム作成の試み-指導者とプレイヤーとのコミュニケーションを中心として-
Project/Area Number |
09680134
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya Keizai University |
Principal Investigator |
吉澤 洋二 名古屋経済大学, 経済学部, 助教授 (50167730)
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Keywords | スポーツチーム / 心理的コンディショニングプログラム / チームのコミュニケーション / コーチの行動 / プレイヤーの行動 / ビデオのコンピュータ編集 |
Research Abstract |
【目的】 1)プレイヤーの競技意欲に関する指導者とプレイヤーとの認識の構造を分析する. 2)認識の構造と先行研究をもとに,ビデオ撮影,及び分析方法について検討を加える. 3)コンピュータを使用したビデオ分析,編集方法について検討を加える. 4)心理的コンティショニングプログラムで使用する競技行動シミュレーションプログラムの手法的な問題点について検討を加える. 【結果】 1)一次分類の結果,競技レベルが低いチームではプレイヤーは競技意欲の高まる要因としてチームメイトより指導者とのコミュニケーションを多くの者が回答した.これに対して競技レベルの高いチームでは指導者よりチームメイトを多くあげていた.すなわち,競技レベルが高まるとプレイヤーは指導者から自立して,プレイを行うことができるようになったのではないかと考えることができる. 2)チームのコミュニケーションを中心として行動をビデオ記録する場合,一つのプレイの前,プレイ中(競技種目による),プレイ後のそれぞれのかかわり方の変化をとらえることが必要であると考えられる.それには特に指導者の言語活動も含めた撮影を行うこと,またプレイヤーではプレイ前,プレイ後の行動を中心に記録することによって,行動分析に有効な示唆を与えることができると思われる. 3)画像取り込みホ-ド,デジタルビデオカメラを使用することで,画像編集の作業が飛躍的に早くなった.また,デジタルのままで画像編集を行うので画質が落ちず,内容把握が容易にまった. 4)プレイヤーと指導者のコミュニケーションの善し悪しを編集したテープを心理的コンディショニングプログラムで使用するためプレゼンテーション用テープの作成を試みたが,編集ソフトにより容易に作成できることが確かめられた.次年度のコンディショニングプログラムで有効に働くことができると考えられる.
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Research Products
(1 results)