1997 Fiscal Year Annual Research Report
間接性発話が持つ文脈的意味の語用論的分析及びその結果の日本語教育への応用
Project/Area Number |
09680299
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤原 雅憲 名古屋大学, 留学生センター, 助教授 (10156929)
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Keywords | 発話分析 / 間接性 / 前提 / 機能シラバス |
Research Abstract |
次のような成果(論文)が得られた。 (1)発話の理論的分析 「発話の循環的階層性」(発話の間接性を理論的に説明した)、「インドネシア語との対照研究における日本語のアスペクト」(アスペクトの文脈性に言及した) (2)発話の事例研究 「否定疑問文の語用論的考察」(否定疑問文の現れる前提を考察した)、「間接行為要求表現の中での終助詞の働き」(発話の間接性と終助詞を考察した)、「ソ-形式による応答表現の語用論的考察」(あいづちと発話意図を分析した)「「っていうか」の現れる文脈の分析」(発話意図と「っていうか」を考察した) (3)日本語教育への応用研究 「大東亜戦争期の日本語教科書例文にみる社会通念」(発話前提としての社会通念を具体的に検証した)、「日本語教科書に見られる機能シラバスの検討」(現行日本語教科書を言語機能の面から分析・検討した) いずれも未発表の論文であるが、1998年度中に発表を予定している。
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