1997 Fiscal Year Annual Research Report
二酸化炭素ゼロ排出を目指しての核熱の長期的役割に関するシステムズ分析
Project/Area Number |
09680485
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
安川 茂 金沢工業大学, 工学部, 教授 (80291756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田所 啓弘 日本原子力研究所, 原子炉工学部, 研究員
佐藤 治 日本原子力研究所, 原子炉工学部, 研究室長
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Keywords | 核熱利用 / 石油消費削減 / 二酸化炭素排出削減 / MARKALモデル / エネルギー環境分析 |
Research Abstract |
標記の研究(6.研究課題名欄参照)は平成9年度を初年度とし3カ年間の実施期間をもって実施する研究であり、当該年度の実施項目には1)核熱供給炉、核熱利用技術を主とするエネルギー技術の特性化を進めてデータベースの作成を行ったこと、2)MARKAL計算ソフトを金沢工業大学所有のパーソナル・コンピュータでも暫定的に使用できるように変換整備を行い、核熱利用分析を日本原子力研究所と金沢工業大学の2カ所で同時並行して進めうるようにしたこと、さらに3)我が国のエネルギーシステムをモデル化して長期社会経済発展シナリオの下にMARKALランを行ったこと、が挙げられる。 特に、上記3)では核熱による天然ガスの改質、同水の熱分解、によって得られる水素を石炭の水添ガス化やメタノール化および火力発電所等からの回収二酸化炭素のメタノール化に使い、それらの製品を自動車や民生用熱機器へ利用した場合に見込める石油消費削減量、二酸化炭素排出削減量を分析したところ、核熱利用は熱物質収支的にはこの両面において有意な寄与を行えることを定量的に明らかにした。なを、解析の成果は代替的な方法とも比較分析した上で学会や研究会で発表してゆく予定である。
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