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1997 Fiscal Year Annual Research Report

C-末端アンカー型膜蛋白質の小胞体膜挿入機構

Research Project

Project/Area Number 09680704
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

柾木 龍一  関西医科大学, 医学部, 講師 (70140283)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 章嗣  関西医科大学, 医学部, 講師 (30174775)
KeywordsHPC-1 / C-末端アンカー型膜蛋白質 / 小胞体膜挿入 / 細胞内移行 / COS細胞 / 細胞膜
Research Abstract

今年度は細胞膜に局在する膜蛋白質であるHPC-1/syntaxin 1A(HPC-1)の局在化機構をCOS細胞発現系を用いて調べ、以下の結果を得た。
1.野生型HPC-1とC-末端疎水性領域の23アミノ酸残基を欠失させたHPC-1Δ266-288(Δ266-288)をCOS細胞に発現させた。細胞内局在を細胞分画法で調べたところ、野生型は膜画分にΔ266-288は可溶性画分に検出された。このことから、HPC-1のC-末端疎水性領域が膜挿入に関与することが確認された。また間接蛍光抗体法では、野生型およびΔ266-288はそれぞれゴルジ領域・細胞膜と細胞質に局在することが明らかになった。
2.HPC-1の膜トポロジーと細胞内輸送経路を調べるために、ウシ・オプシンの糖鎖付加配列を含む21アミノ酸残基をC-末端に融合したHPC-1/OP3を作製した。COS細胞に発現したキメラにはEndo H感受性の糖鎖が付加された。このことから、HPC-1の疎水性領域は膜を貫通していることが明らかになった。また、間接蛍光抗体法での結果と照らし合わせると、HPC-1は生合成後、まず小胞体に挿入され分泌経路を経て細胞膜に到達することが示唆された。
3.HPC-1の小胞体膜移行配列を調べるため、HPC-1のC-末端33または24アミノ酸残基を大腸菌のマルトース結合蛋白質(MBP)のC末端に融合したキメラを作製した。COS細胞に発現したMBPが細胞質に局在するのに対し、二種類のキメラは野生型HPC-1と同じくゴルジ領域と細胞膜に局在した。さらにオプシンの糖鎖付加配列を融合したMBP/HPC-1キメラもEndo感受性の糖鎖が付加された。この結果は、小胞体膜移行および組み込みにはHPC-1のC-末端24アミノ酸残基で充分であることを示している。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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