1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09720024
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
江口 幸治 埼玉大学, 経済学部, 講師 (10213539)
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Keywords | 農業 / 利用権 / 民法 / 農業法 / 農地法 / 農地 / 都市 / 環境 |
Research Abstract |
今年度は、実施計画に基づき、特に(1)農地の持つ保全機能の明確化、(2)自治体へのヒアリング、(3)ヒアリング等で得られたデータの分類・整理を行った。当初予定していた農地が都市部に与えた影響の調査、および諸外国における都市内農地の活用事例の検討については、今年度の結果を踏まえた上で、来年度検討することにする。 今年度の具体的な研究実績は、(1)農地の持つ保全機能としては、一番に保水あるいは治水能力があるという点、および都市環境(景観等)が維持される点を具体的データに基づいて明確化させた点である。(2)自治体としては、すでにヒアリング済みである埼玉県の草加市や越谷市、また都市部ではないが、農地の保全を法人がどこまで行えるかを検討するために島根県柿木村の特定農業法人の調査を行い多くのデータを得ることができた。そして、今年度最終的に一番力を注いだ作業は、(3)以上で得られたデータの分類整理(データベース化)であったが、これは来年度に都市農地保全システムの本格的検討を行う上で大変重要かつ必要なものとなる。
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