1997 Fiscal Year Annual Research Report
法人税の課税所得計算構造の抜本的見直しとそれに関する実証的研究
Project/Area Number |
09730106
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
榊原 正幸 東北大学, 経済学部, 助教授 (40225785)
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Keywords | 税務会計論 / 税務会計理論の国際比較 / 法人税法の所得計算理論 / 配当課税制度 / 法人課税理論 / イギリスの法人課税理論 / ドイツの法人課税理論 |
Research Abstract |
本研究は、わが国における現行法人税法の所得計算理論を抜本的に見直し、新たな理論体系を再構築することを目的とする。このような研究目的の下で、その研究対象を次の2点に絞って研究を進めた。 1,税務会計理論の国際比較 2,配当課税制度の見直し そこで、わが国のみならず、イギリス並びにドイツの税務会計理論を比較検討することにより、国際化の著しい経済社会の中で、国際的に通用する制度はいかなるものであるかという基準を明確することを試みた。 平成9年度においては、主に研究目的に示した税務会計理論の国際比較と配当課税制度に関する国際比較を行なった。イギリス・ドイツにおけるこれらの分野の最新の文献及び資料を収集・検討し、まず各国の税務会計の基礎理論の比較検討を行なった。そして、もっとも理想的かつ実施可能な所得計算理論の理論体系のモデルを構築し、その実証分析のために我が国の東証一部上場企業データを収集し、分析対象企業の絞り込みを行った。 また、本年度の9月下旬に研究成果を英文にまとめ、Reading大学大学院の指導教授(Christopher W.Nobes)にアポイントをとり、その研究成果のReview and Checkを受けた。本年度の3月中にも再度渡英を計画している。 3月の渡英後には、研究成果を学会報告用論文としてまとめて、European Accounting Associationに提出し(平成10年10月下旬締切)、引き続いて配当課税制度に関する国際比較を行なう。この論点に関して、本年度は、各国制度の理論比較のための資料収集を行なった。
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Research Products
(1 results)