1997 Fiscal Year Annual Research Report
高分子被覆金属材料の耐食性におよぼす好気性細菌の影響
Project/Area Number |
09750801
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Research Institution | Tsuruoka National College of Technology |
Principal Investigator |
戸嶋 茂郎 鶴岡工業高等専門学校, 物質工学科, 講師 (40237087)
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Keywords | 耐食性 / 高分子被覆金属材料 / 微生物腐食 / 好気性細菌 / 生分解 |
Research Abstract |
高分子被覆金属材料の耐食性に及ぼす好気性微生物の影響を調べるために,主に電気化学的手法による解析を中心に研究をおこなってる.平成9年度はシリコンウエハ上に金属クロムを3000Å蒸着した試料に,ポリイミド(宇部興産製ユ-ピレックス,BPDA/ODA系)をスピンコートによって厚さ約2.5μm被覆し試験試料とした.この試料を用いて電気化測定セルを作製した.またガラス基板上に成膜した試料で分光分析用セルを作製した.耐食性が著しく低下したポリイミド被覆金属材料表面から採取・培養した微生物を接種した溶液を試験溶液(電解液)として,現在浸漬試験をおこなっている最中である.また併せて滅菌対照溶液を用いた浸漬試験も実施中であり,今後長期にわたり電気化学インピーダンススペクトロスコピー(EIS)測定により皮膜抵抗および皮膜容量の変化,下地金属の腐食反応の検出をおこなう.さらにFT-IRによりポリイミド膜の化学構造の変化を調べるとともに,イミド化の条件によりポリイミド膜に対する微生物の影響がどのように変わるかをEISおよびFT-IRによって同様に解析する予定である.
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