1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09760227
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
張 樹槐 弘前大学, 農学生命科学部, 助手 (90261429)
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Keywords | 赤外線熱画像 / リンゴ検出 / 画像処理 / 温度計測 |
Research Abstract |
本研究は,非接触で対象物の温度を計測できる赤外線熱画像撮影装置を利用して,果樹園において樹上のリンゴや葉の温度変化特性及びそれらの外気温との関係について検討した。またその温度情報に基づいて,リンゴと葉を識別する2値画像の取得方法をも検討した。その結果,以下のような基礎知見が得られた。 1 リンゴ樹上において,晴れた日の午前10時ごろから午後7時ごろまでの間,リンゴと葉の温度変化の傾向はほぼ外気温と同様になることが判明した。しかしながら,両者の平均温度値の間には,光合成作用や体積の相違からリンゴは葉より温度が高く,その平均温度値には約1℃以上の差が認められた。葉の温度はほぼ外気温と同じであった。また代表的な赤色系品種フジと黄緑色系品種王林とはほぼ同様な傾向を示した。 2 晴れた日の午後7時ごろから午前10時ごろまでの間,各部分の温度変化特性はほぼ外気温と同様な傾向をしている。しかも各部分の平均温度値の差はほとんどなく,ほぼ等しいものであった。 3 晴れた日の午前10時ごろから午後7時ごろまでに,リンゴと葉の間に温度差を存在することを利用して,ある時刻に計測した全温度データの平均値+1℃をしきい値として2値化した場合,擬似温度画像からリンゴを検出することができた。
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Research Products
(1 results)