1997 Fiscal Year Annual Research Report
福祉機器・介護機器導入の前提条件の違いが在宅の高齢者・障害者等に与える影響
Project/Area Number |
09770248
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
金沢 善智 弘前大学, 医療技術短期大学部, 講師 (60250627)
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Keywords | 要支援高齢者 / 在宅障害者 / 福祉機器 / 介護機器 / 在宅介護支援センター |
Research Abstract |
我々は,福祉機器・介護機器の使用状況や使用感などから,「一次的な使用システム」の利点と問題点を,利用者(介護者を含む)と忠言者であるセンター職員との2つの側面から調査し,機器導入の前提の違いが前記の人々にいかなる影響を与えるかについて考察することを,本システムの普及もふまえて目的とし,今回は日常生活で介護負担の大きい,トイレ動作と入浴動作について行った(平成10年度も同様に行う)。 実験は,青森県相馬村にある在宅介護支援センター長慶苑が担当している在宅の要支援高齢者および障害者であり,平成9年度対象者数は18人である(詳細は全データが現在揃っていないために最終報告時に報告する)。 実験は現在継続中であるが,利用者および介護者側は何種類かの福祉機器を一時的に使用し,その後に購入できることから,より適切な福祉機器を選択できている。特に,介護者は,購入前に,何種類かの福祉機器への介護動作が試せることから,その後の介護における負担が軽減しているということが,聞き取り調査から意見は収集されているが,客観的なインデックス上で,統計的な有意差は,現在のところ現れていない。 10年度は,新規対象者に加え,在宅介護支援センター職員に対する調査を行う予定である。
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