1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09770389
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
加藤 純子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10266819)
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Keywords | C型肝炎ウイルス / トランスジュニックマウス / Cre / lox-pシステム |
Research Abstract |
HCV蛋白質をTgマウスおよび培養細胞で発現させるために、Cre/1ox-P発現ベク夕一にHCVの全領域および部分遺伝子の(構造蛋白質領域、非構造蛋白質領域)cDNAを組み込むことにより、on/offスイッチング発現するようなベクターを構築した。 種々の発現ベクターを繊維芽細胞のNIH/3T3細胞、肝臓由来のHepG2細胞やヒト初代培養肝細胞とHepG2細胞との細胞融合して作製したHCV感染可能なIMY-4細胞などに導入した。さらに、その細胞にCreを発現する組み換えアデノウイルスを感染させることにより、各構成蛋白を発現させ、その確認をモノクローナル抗体を用いて、Western Blotting.細胞染色にて確認した。(一部の蛋白は未確認)発現細胞と非発現細胞と比較し、細胞増殖能の変化、形質転換の有無、さらに、造腫瘍能が認めらるかどうか検討中である。今後、どのHCV遺伝子領域に関与しているのか、細胞内でどの増殖シグナルに変化があるのか、また、細胞内の癌遺伝子や癌抑制遺伝子などの細胞内発現の変化について解析する。さらに、HCV蛋白質と他の因子との作用により細胞増殖がおきるか否かを検討するため、併せて癌遣伝子や癌抑制遣伝子を導入して解析を行なう。 HCV遺伝子発現Tgマウスは、上記の発現ベクターを用いて、マウスに導入し、作製した。Creを発現する組み換えアデノウイルスを接種するか、または、Creを発現するマウスと交配させることによりHCV遺伝子を発現させ、ウイルス蛋白質の発現をモノクローナル抗体にて確認中である。今度、蛋白質による直接的な細胞変性があるかあるいは、CTLによるウイルス感染細胞の破壊があるか、について検討する。
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Research Products
(1 results)