1997 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄性プロトポルフィリン症のheme synthetase DNA,m-RNAの測定
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09770648
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
長嶺 安司 琉球大学, 医学部・附属病院, 助手 (30281231)
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Keywords | 骨髄性プロトポルフィリン症 / Ferrochelatase / m-RNA |
Research Abstract |
1961年、magnusらは、erythropoietic porphyriaを報告した。本邦においては約100例の報告がみられる。本症の異常はヘム合成系のheme synthetase活性低下の結果、生体にprotoporphyrin IXの沈着がおこり、皮膚においては光照射の結果種々の光線過敏状態を呈する。heme synthetase活性の低下はDNAレベルの異常、m-RNAレベルの異常、酵素蛋白レベルの異常が推測されるが自験例においてはDNAの突然変異の存在が想像された。1990年heme synthetaseのcDNAが明らかにされ、さらに1992年にgenomic DNAが明らかにされた。海外で数例heme synthetaseのm-RNAのpoint mutationが報告されているが、その部位は報告によってまちまちで統一された見解は得られていない。 我々は沖縄県のEPP1例、他県のEPP8例に関するcDNAを持っている。まず患者にリンパ球からEB trans formed lymphoblastaid cell lineを作製、増殖したところでtotal RNAを抽出。正常人のcDNAよりPCR法にて増殖したFC cDNAとコントロールとしてのグリセルアルデヒド-3-フォスフェイトデハイドロゲナーゼ(GAPDH)のcDNAをPUC119のHinc II siteに挿入しクローン化して制限酵素処理して得られたプローグを用い、ノザンブロッティングを行った。Ferrochelatase(FC)cDNAのm-RNAを定量するとともにFC遺伝子のクローニングを行い、single strand confomation polymur phsimanalyses(SSCP)法を用いmutationの部位の限定を行った。限定部位のSeguenceをFC mRNAをRT-PCR法より増幅しDH5 α compittant cellに形質転換してクローンをジデオキン法を行った。他県の1症例のFC cDNAの287番目でG→A(Gln→Arg)が全てのクローンで、また287番目A→G(Arg→Gly)は一部のクローンでmutationが認められた。目標に他の症例についても検討を行う予定である。
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