1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09770652
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小野寺 英恵 岩手医科大学, 医学部, 助手 (40285614)
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Keywords | p16gene / gene mutation / 培養細胞 |
Research Abstract |
手術で得られた腫瘍組織から細胞を分布・培養し、得られた細胞からDNAを抽出、chromosome 9pおよびchromosome 17q(nm-23H-1)領域におけるヘテロ接合性の消失(LOH)について解析中である。しかし、本年度は症例数が少ないため、データを公表するに至らず、今回は培養細胞を用いてp16gene(chromosome9p21)の変異を検討したので報告する。なお、計画ではLOHの解析を予定していたが、培養細胞に対応する正常DNAが得られなかったため遺伝子変異を解析した。 <対象> 6種類の培養細胞について解析を行った。その内訳は移動能が高いことが確認されているcell line 3種(RU,AN,EP)と、移動能が前者に比べて低いことが確認されているcell line3種(LH,WK,MC)である。 <方法および結果> 培養細胞をtrypsinで処理後回収し、フェノール/クロロホルム法でDNAを抽出した。Hussussianら(Nature Genetics,1994)の方法に準じてp16gene ex on 1-3の各領域(Primer:X1.31F&X1.26R,X2.62F&286R,200F&346R,305F&X2.42R,X3.90F&530R)を増幅した(PCRThermal Cycler PERSONAL TP240,TaKaRaを使用)。Non-RI PCR SSCP法でextrabandの検出とオートシークエンサー(Dye-deoxy terminatorsequencing)による塩基配列の決定を行ったが、6種のcell lineにおいてp16gene mutationは観察されなかった。
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