1997 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌細胞株におけるMUC-1を使用したCTLの誘導
Project/Area Number |
09770909
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡部 道章 東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第一, 助手 (60256469)
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Keywords | muc1 / CTL / shared tumor associated antigen |
Research Abstract |
1、CTLの産生:患者の選択は、術前の血中CA15-3が高値のものか、もしくは組織診の標本で、抗muc1抗体で染色されるもののどちらかを満たすものとした。またさらにその中より、HLA-A2陽性であるものに限った。HLA-A2の判定は、フローサイトメトリー、細胞障害活性法、もしくはDNAタイピングのいずれかで行っている。現在乳癌の患者から得た、新鮮な腫瘍検体より、CTLを誘導中である。腫瘍細胞とリンパ球は新鮮な腫瘍検体より、物理的、化学的に単離し、非連続勾配Ficoll(75/100%)で分離している。 CTLは自己腫瘍との混合培養より誘導すると同時に、12種類の9-merのmuc1 peptideを用いて誘導している。 2、腫瘍細胞株:上記の条件を満たした患者の切除検体より腫瘍細胞を樹立中である。細胞はクローンではなく細胞系のままで、一部は冷凍保存し、残りは放射線をかけ、自己抗原のstimulaterとして使用した。T2 cell lineはATCCより購入済み。 3、抗原:muc-1 tandem repeatのcore proteinはVTSAPDTRPAPGSTAPPAHGであり、連続した9アミノ酸12種類を外注し得た。 4、CTLはなかなか条件に合うよいものがとれず、cytotoxicity assayまではまだ進んではいない。
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