1997 Fiscal Year Annual Research Report
新しいモノクローナル抗体を用いた実験的移植心冠動脈硬化の予防の試み
Project/Area Number |
09771007
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高澤 賢次 順天堂大学, 医学部, 講師 (30226766)
|
Keywords | CD80 / CD86 / 抗接着分子抗体 / ラット / 異所性心移植 |
Research Abstract |
我々は移植心の冠状動脈硬化の実験に先立ち,先ずanti-rat抗CD80抗体の移植心生着延長効果の検討を行うため,主要組織適合抗原がminor mismatchの系であるF-344ラット(RT1^<1v-1>)をDonor,Lewisラット(RT1^1)をRecipientとしてOno-Lindsey法に従い腹腔内異所性心移植を行なった.移植直後より抗CD80抗体0.25mg/kg/dayを5日間浸透圧ポンプにて投与したが、control群に比し、有意な移植心生着延長効果は得られなかった.その後抗体量を0.5mg/kg/day、1.0mg/kg/dayと増量しても生着延長効果を得ることはできなかった.我々の作成したanti-rat抗CD80抗体はIg-M typeであったため期待された効果が得られなかったと推察された. 現在,我々はIgG typeのanti-rat抗CD80抗体、および抗CD86抗体を投与し生着延長効果について検討を進めている.
|