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1997 Fiscal Year Annual Research Report

グリオスタチンによる慢性関節リウマチ滑膜炎発症の分子機構の解明

Research Project

Project/Area Number 09771100
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

和栗 祐子  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90291583)

Keywordsグリオスタチン / 慢性関節リウマチ / ウサギ / 関節内注射
Research Abstract

グリオスタチンは、神経栄養因子活性や血管新生活性をもつことが知られている。申請者は、慢性関節リウマチ(RA)の滑液の細胞生物学性質を調べる過程で、RA滑液中にこのグリオスタチンが大量に存在することを見いだし(K.Asai,T.Otsuka et al.Clin.Chim.Acta 218,1-4,1993)、さらにグリオスタチンのRA病態マーカーとしての有用性を確認した(Y.Waguri et al.Br.J.Rheumatol 36,315-321,1997)。
そこで本年度はまずグリオスタチンの滑膜炎発症作用をin vivoにて検討するために必要な大量のグリオスタチンを得るために、グリオスタチンcDNAを組み込んだ発現ベクター(pET-His)をE.Coliにトランスフェクトしグリオスタチンを発現させ、グリオスタチン組換体を調製した。E.Coli由来のLPSを除去するため、ポリミキシンBを用いた。
こうして得られたグリオスタチン組換体を2.5kgの雌日本白色ウサギの右膝関節腔内に5-20μgを1週間に1度、計4週から3ヶ月間注入した。コントロールとして反対側の膝関節内に同量のウシ血清アルブミンを注入した。最終関注7日後に屠殺し、膝滑膜の組織標本を組織学的に検討した。
10μg/週、4週間投与群では滑膜への単核球、好中球などの炎症細胞浸潤があり、滑膜表層細胞の肥厚と微小血管増生が認められた。20μg/週、4週間投与群ではさらに炎症細胞浸潤が著明となり、間質の浮腫も亢進した。10μg/週、3ヶ月投与群ではリンパ球集簇さらに胚中心に伴ったリンパ瀘胞形成も認められ、絨毛状滑膜を呈したものもあった。滑膜表層細胞の肥厚と微小血管増生は、短期投与群と比べて増強していた。コントロール群ではいずれも正常像かもしくはごく軽度の滑膜炎像を示すのみであった。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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