1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09771188
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小西 るり子 自治医科大学, 医学部, 助手 (40285797)
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Keywords | 一酸化窒素 / 血小板凝集 / セボフルレン |
Research Abstract |
(1)シリコンファイバーを用いた静脈内植え込み型人工肺モデルチューブを試作し、その性能を確かめた.生理食塩水を満たしたチューブにシリコンファイバーより酸素を投与したところ、投与した酸素濃度にしたがって生理食塩水中の酸素濃度は上昇し、当モデルが人工肺のモデルたることを確認した.また、窒素と一酸化窒素を流し、投与した一酸化窒素の濃度にしたがって生理食塩水中のNO_2+NO_3濃度が上昇することを確認した. (2)生理食塩水を満たしたチューブにシリコンファイバーより吸入麻酔薬のセボフルレンを投与したところ、投与したセボフルレン濃度にしたがって生理食塩水中のセボフルレン濃度が上昇しることを確認した. (3)雑種成犬の頚動脈に挿入したラインをモデルチューブの流入管につなぎ、流出管を頚静脈につないで血液を循環させたところ、頚動脈圧ではモデルチューブを充分に循環するだけの流量が得られず、雑種成犬を用いたin vivoでの実験を断念し、あらためてin vitroでの実験を計画実行中である. (4)in vitroでの実験として、雑種成犬およびヒト全血からとりだした血小板を用いて、モデルチューブ内に流した一酸化窒素及び吸入麻酔薬セボフルレンによる血小板凝集抑制作用を実験検討中である.
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