1997 Fiscal Year Annual Research Report
提供眼角膜曲率半径及び縫合方法が全層角膜移植眼の屈折,乱視度数,視力に及ぼす影響
Project/Area Number |
09771464
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
高橋 和博 岩手医科大学, 医学部, 講師 (10275555)
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Keywords | 全層角膜移植 / 角膜曲率半径 / 術後乱視 |
Research Abstract |
基本的データを得る目的で、実際に全層角膜移植術を施行した12症例について、術後の角膜乱視の変化を経時的に解析した。 方法として 1)被移植眼の角膜を打ち抜く際に用いるトレパンと移植片の採取に用いるトレパンのサイズを同一に設定。 2)10-0ナイロン針を用いて端々8針、連続16針の2重縫合法で縫合を施行。 3)術後約1カ月後より角膜形状を解析し、乱視度数の大きい部分に相当する端々縫合選択的に抜糸。 4)抜糸の前後で変化した乱視度数の量を比較することによって、より効果的な乱視のコントロール方法について考察。 以上の方法により、選択的抜糸方法の有用性ならびに1回の抜糸による乱視度数の軽減量の算定が可能となり、至敵な抜糸方法を得ることができた。 今後、これらの基礎データを基に、術後の乱視コントロールに対して、どのような移植片のサイズや縫合法がより容易かつ効果的かを検討するために、動物(白色家兎)実験を行って検討を進める予定である。
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Research Products
(1 results)