1997 Fiscal Year Annual Research Report
超音波画像解析装置を用いた原発閉塞隅角緑内障の隅角の評価
Project/Area Number |
09771467
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
吉野 啓 杏林大学, 医学部, 助手 (90281344)
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Keywords | 原発閉塞隅角緑内障 / 超音波前眼部解析装置 / 狭隅角眼 / Plateau iris / 画像解析 |
Research Abstract |
本年度は対象となる患者の選択とその前房隅角の超音波前眼部解析装置・ハンフリー社製Ultrasound Biomicroscope model 840(UBM)による生体観察およびそのデータの記録、保存を主として行った。杏林大学病院附属病院眼科緑内障外来を受診した患者から原発閉塞隅角緑内障(PACG)、狭隅角眼と診断された患者を選択し、可能な症例でUBMを用い隅角の生体観察および記録を行った。症例は9例16眼(男性2例4眼、女性7例12眼)であり、年齢は33歳から75歳、平均57.6歳であった。症例の内訳はPACG急性発作の僚眼2例2眼、慢性原発閉塞隅角緑内障2例3眼、狭隅角眼5例9眼、Plateau iris syndrome(PIS)1例2眼であった。狭隅角眼のうち1例2眼はUBMによる検索によりIncomplete type PISであることが疑われた。更に著明な眼圧上昇により発症した37歳男性例はUBMによりComplete type PISと診断された。レーザー周辺虹彩切開術、レーザー隅角形成術を施行する以前の状態を対象とした。また、狭隅角眼は暗所における自然散瞳により、少なくとも1ヶ所で隅角閉塞が確認されたものを対象とした。上方、下方、耳側、鼻側の4方向での垂直断層像を基本とし、必要に応じて他の部位の観察、記録を行った。得られた画像データは一旦UBM内蔵のハードディスクに保存、更に光磁気ディスクに出力し保存した。データの記録とともに画像解析を行うためのコンピューターシステムのセットアップを行った。次年度は更に症例数を増やすとともに随時画像解析を進めていく予定である。
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