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1997 Fiscal Year Annual Research Report

咀嚼・嚥下運動に関わる神経細胞の免疫組織化学的、分子組織化学的研究

Research Project

Project/Area Number 09771501
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

里田 隆博  広島大学, 歯学部, 助手 (80170801)

Keywordsラット / 舌咽神経 / 茎突咽頭筋 / 蛍光トレーサー / 三叉神経中脳路核
Research Abstract

ラットを用いて,嚥下運動に関与する咽頭および舌根部を支配する舌咽神経の中枢内投射,および咀嚼運動の中枢性制御を調べるため,閉口筋を支配する三叉神経中脳路核ニューロンの形態について検討した.
1.ラットの舌咽神経の末梢枝を詳細に剖出した.舌咽神経の末梢枝は舌根部を支配する枝,咽頭を支配する枝および頚動脈洞神経により構成されていた.茎突咽頭筋を支配する枝は,舌根部を支配する枝より分枝していた.舌根部を支配する枝に蛍光トレーサーを注入すると顔面神経核の背内側方より孤束核の内側方にかけて標識細胞が見られた.これらの細胞の直径を計測すると顔面神経核の背内側方に見られる細胞の方が孤束核の内側方の細胞より明らかに大きかった.そこで蛍光トレーサーのフルオロゴールドとファストブルーは同じ励起波長で異なる色の蛍光を発する利点を用い,末梢神経をていねいに剖出して,茎突咽頭筋にフルオロゴールドを注入し,それより末梢の舌根を支配する枝にファストブルーを注入した.その結果,顔面神経核の背内側方の網様体の大きな細胞がフルオロゴールドで標識され,そして主として,孤束核の内側方の小さな細胞が,ファストブルーで標識された.このことより,舌根部の小唾液腺を支配する神経細胞は孤束核の内側方の網様体に存在し,茎突咽頭筋を支配する運動神経細胞は顔面神経核の背内側方に存在することが明らかとなった.
2.閉口筋を支配する三叉神経中脳路核ニューロンの中枢性制御を調べるため,閉口筋の咬筋にフルオロルビーを,同時に頚髄にフルオロゴールドを注入して,三叉神経中脳路核ニューロンの形態について現在検討中である.

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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