1997 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節症の^<31>P,^1H-MRSおよびfMRIによる筋肉,脳代謝からの総合的研究
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09771561
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
箕輪 和行 北海道大学, 歯学部, 助手 (30209845)
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Keywords | functional MRI / CSI / inastication |
Research Abstract |
平成9年度はfunctional MRI,2D-^<31>P-CSI (chemical shift imaging)の条件設定を正常者を用い行った。今回使用した装置はSiemens社製のMagnetom Vision(1.5テスラ)である。決定した条件は以下のとうりである。 1.functional MRIの検査条件 コイルは頭部用のコイルを使用した。FIDタイプのEPI(echoplanner imaging)を用い、撮像パラメータは、TR=5000msec,TE=60mse,Flip angle=90° Matrix size=192×256,加算回数は1回,FOV=280mm,slice thickness=5mm,Number of slice=10とした。撮像方向は前頭葉の咀嚼運動野と脳幹部が把握できる冠状断とした。 運動負荷は安静と運動を交互に5回ずつ5セットを行った(計500sec)。Z-scoreとtime intensity curveを併用し、得られた画像の処理を行った。 2.2D-^<31>P-CSIの検査条件 従来、用いていた表面コイル法によるMRS(magnetic resonance spectroscopy)では、正確に咀嚼筋の局在が不明であった。phase encodingを使用した^<31>P-CSIでは咀嚼筋それぞれの代謝を把握することが可能であり、筋症状と脳の血流状態を調べるためには有用である。 使用コイルは心臓および肝臓用の表面コイルである。撮像パラメータは、TR=330msec,TE=3mse,Matrix size=192×256,加算回数は9回,FOV=320mm,phase encoding=16×16,slice thickness=30mmとした。
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